【比喩 Vol.31】フットボリスタで紹介されたペップ・グアルディオラに関する比喩
フットボリスタ10月号、なかなか面白いですよ。
フットボリスタ取材・編集スタッフは、今月号もサッカーフリークの心くすぐる満足のいく記事構成をしてくれた。
特集はペップ・グアルディオラとマンチェスターシティ。
個人的にペップが好きという訳ではないけど、彼はやはり気になる存在。
監督が変わればチームも変わる。
ってのはもちろんだけど、ペップはこう簡単に、誰の目にも明らかにチームを変えるんだなぁと新鮮だった。モウリーニョユナイテッドは正直、ポジティブな変化が見えてこないし、クロップのリヴァプールだって、変化に即効性はなかった。ここまで明らかな変化を観れるのは、サッカーフリークとしては最高の甘味どころ。
ボールの周りに常に3選手配置されていたり、ゴールキーパーに手よりも脚の技術を求めたり、解り易い変化だけでなく、きっ裏では地味で小さな変化も積み上げられていて、選手個々人のメンタリティも変わってきているんだと思う。組織をアッサリとここまで変えるってのは、どんな起業家でも難しいはず。
この雑誌で面白いと思ったのは、以下に紹介する3つの記事。
❶「ペップ・マニア」のイタリア人コーチ、レナード・バルディによるペップ戦術講座
彼の仕事は、敵の戦術を研究・分析し、3つの優位性を生かし、試合に勝つ道筋を設計することにある。①数的優位 ②ポジショナルな優位 ③質的優位
数的優位やポジショナルな優位については、似たような感じでもあるし、ペップのサッカーを見る限り分かり易い点だと思う。ただ、質的な優位は新鮮。ペップは自分のプレイヤーがプレイし易い環境を作り上げる手助けをしているという考えみたい。
③の質的優位は興味深かった。バルセロナ時代でいえば、メッシにスペースが多くある1対1の状況を作る為の戦術を取っていたとのこと。
❷イタリア発のまったく新しいWEBマガジン・ウルティオ・ウオモによる記事
戦況ひとつひとつのキャプチャを撮って、試合分析する新進気鋭のwebマガジン。
サッカー雑誌の形態って、完成されていて新しいメディアなんてないかと思っていたけど、以前フットボリスタ《新世代メディアとサッカー》特集でも紹介されていたおもしろいwebマガジンの記事が紹介されています。
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❸シティTVで実現したペップ×ノエルギャラガーの対談書き起こし
ノエルは、ペップの契約が切れる3年後について、『俺たちはあなたを手放さない。パスポートを没収しておく。』とノエル節が炸裂してた笑
ユナイテッドみたいなお高くとまってない、シティサポーターって素敵だけど、実際シティは金満クラブになって昔までのメンタリティがクラブやスタジアムに残っているか疑問だ。。
今月号の特集を読んだ上でペップシティの試合を観戦するとより楽しそうだ。最近結果が出てないからこそ、シティも少し注視して観戦します。
最後に、そんなグアルディオラを評して、デイリーテレグラフが彼を例えていたのでメモ。
『グアルディオラが演じる役は、マジシャンであり、教祖であり、そして救世主である。』
だそう。
これからのシティ、そしてペップに期待です。